しかし、酒屋さんとコンビニは別会社として経営していらっしゃるよう
です。この抹香屋酒店さんは、初代・寅右エ門さんが明治25年、農業の傍
ら、政府から配給されたお酒を販売したところから酒屋家業を開始。その
頃の酒屋さんと云えば今とは違い量り売り商売。なので現在の立ち飲み屋
のような感じの酒屋さんだったそうです。そのため酒だけの販売では生計
が立たず、世の中に必要な物が有ればありとあらゆる物を販売していたと
か。農繁期には自宅で飼っていた10頭の馬を農家にレンタルまでしていた
との事。ちなみに屋号の【抹香屋】とは、初代が香である抹香(香料を非
常に細かい粉末状にした香)を作って販売していたところから名付けられ
たと言います。兎に角、先祖代々酒屋さんと平行していろんな物を販売し
ていたそうですよ。現社長の若い頃は、青柳の土地にスーパーなども無か
ったのでお酒の御用聞きをしながら必要な食材なども聞き、千住市場で魚
・肉・野菜などを購入してお届けしたり、お店でも魚・野菜などの他、注
文があれば仕出しも作り販売をしたと言います。また、必要とあらば酒屋
の二階を宴会場として開け、料理屋さんのような事までしていたと言いま
す。
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