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■第83弾 『古来からの伝統技術が生きる』 山崎印房■

 どの企業・どのお店にも歴史あり。ってぇ事で、今月は草加市内に在る
"100年(100年以上)企業"さんのご紹介!! 今月ご紹介致しますのは、印
章・ゴム印・シャチハタ製品の【山崎印房】さんです。
 山崎印房さんは、日光街道(宿場通り)沿い、草加住吉郵便局斜め前にあ
る印鑑屋さん。クリーム色の二階建てのお店。ガラス扉で、大きなガラス壁
となっているので店内が良く見える。看板には、「印章・ゴム印・シャチハ
タ製品 山崎印房」と書いて有るので一目瞭然。扉を開けると正面に飾って
ある大きな象牙が目に飛び込んでくる。店内を見渡すとガラスケースや古風
な引き箪笥・陳列棚があり、各種印材が展示されています。



 初代の山﨑林之助さんは、明治28年には印判師(彫り物師)として商売を
しており、明治30年には現在の場所で山﨑印判としてご商売を行っている事
が分っております。たぶん草加市内最初の印鑑屋さんではないかと・・・。
初代が彫った版木が大小3つお店に飾ってあり、その内一つは、柿木町に在
る八坂神社からの依頼モノのようでお札か何かの版木のようです。初代の版
木は3つだけしか残っていないが、印刷されたお札やイラスト・お煎餅屋さ
んの包み袋などは数多く残されており、一目見ただけで印判師として丁寧な
仕事振りが良く分ります。
 二代目・喜之助さんから印鑑屋さんとなり、三代目・林三さんの若い頃ま
では製造工程は全て手作業で行っていたそうです。
 今では機械作業が七割方ですが、仕上げは丁寧に手作業で行っているとい
います。しかし5.5cmを超える大きな物になると今でも全て手作業となる
ため職人の技が必要とか。

 


 四代目は現ご主人の山﨑昌之さん(55歳)。大学を卒業後、印鑑屋の営業・
流通などを勉強するため印判問屋に就職して三年の修行をしたそうです。ご
主人の山﨑さんは、『"お客様に信頼して頂けるように"の心で営業しており
ます。実印など一生に一度の買い物となるモノも有りますので、任せて良かっ
たな!と喜んで頂ける製品を作らせて頂きます』と、笑顔で語ってくれまし
た。
 一口に判子・印鑑と言っても印材や書体が多くあり、印材は『象牙・チタ
ン・プラスチック・ツゲ・黒水牛・白牛角』、書体は七書体『楷書体・行書
体・篆書体(てんしょたい)・草書体・古印体・印相体・
隷書体(れいしょたい)』だが、現在は草書体の希望が少ないようで六書体
となり、『黒水牛に篆書体』が一般的に多いとか。山崎印房さんでは【印材・
彫り・ケース】実印セットで7500円~あるそうで、実印・法人用印鑑なら一
週間程度、認印なら1日で作れるそうです。また、お急ぎの場合も可能な限
り対応しますとのこと。

 


 笑顔で暖かい接客をしていただける山崎印房さん、印鑑でのご相談事が有
りましたら足を運んでみて下さい。

山崎印房
住吉1-3-26
048-922-0411
10時~19時(日曜定休)

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E-mail:
sokacci@sokacity.or.jp
三遊亭春馬プロフィール