店の前には【金物】と書かれた木製の看板が立てられているので直ぐ
に分るかと思います。お店の入口には差し金の中に大と書かれた【※】
(かねだい)という文字が描かれた暖簾が掛けられている。扉を開けて
お店の中に入ると昔懐かしい臭いがする町の金物屋さん。店の中には金
物類を始め、ペンキ・火熾し・家鍵・ねずみ捕りなど様々な品物が置い
てあります。
そんな佐々木金物店さんは初代・佐々木大甚郎さんが営んでいた鍋・
釜などに空いた穴を修理する“いかけや”という商売から始まったそう
です。そのためお店の屋号は"いかけや"と呼ばれ、古くからその屋号で
親しまれていたとの事。二代目・甚蔵さんの頃になると、いかけやで材
料として使用しているトタンや波板などを近隣に分けてあげていたこと
から いかけやと同時に建築板金類の販売もし始めたそうです。三代目
となる現代表者の父・一郎さんの頃になると、いかけやから板金工事と
金物販売に替わり、一時は職人さんを10人ぐらい抱えるほどになって
いたそうです。
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