志免屋さんは、日光街道(宿場通り)と神明稲荷通り(旧谷古田道)
がぶつかった神明1丁目信号の角の所にあるお煎餅屋さん。伝統の製法
手作りを基本に二合半領の米選びから、自家製粉・セイロ蒸し、化学調
味料は使わず昆布と鰹節と厳選されたお醤油で独自の風味を出している
お煎餅屋さん。そんな志免屋さんですが、元々は安行の出で、植木関係
の商売をしていたそうです。明治の半ば頃に草加に越して来て【白絞油
搾油】業をして『絞屋(しめや)』の名で商いをしていたと言う。
明治34年、曾お爺さん(初代)が煎餅の生地を作っては他のお店に
生地を卸したり、生地を焼いては都内の芝居小屋の近くで煎餅の販売を
したりしていたのが始まりと言われています。二代目になるとお店を構
え、コッペパンや果物、缶詰・ジュースなどの食料品を中心に販売し、
その傍らで煎餅を売っていたとの事。そして父である三代目が煎餅一本
化の商売に変え、現在の志免屋煎餅が誕生しました。現社長の早船潤一
さんは早稲田大学を卒業後、大手百貨店に7年ほど勤め、30歳の時に
家業入り。現在、四代目として、うけつがれた伝統の味を守り続けてい
るのです。
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