t_sanyutei_main.gif
■第75弾 『モノと信頼を運ぶ』■

 今月号は草加市内に在る"100年(100年以上)企業"さんをお休み致しま
して、日本の流通業界の立役者になっていらっしゃるであろうと私が思う
『㈱浅井物流サービス』さんをご紹介致します。
 浅井物流サービスさんは、八幡町の草加高校正門前に在る運送会社さん
です。主にダンボール・紙器・家庭紙(トイレットペーパー・ティッシュ
ペーパー)・建材などを運搬している会社。会社敷地内には、別会社とし
て㈱浅井流通サービスという倉庫業の会社も営んでいる企業さんです。



 浅井家は約300年前から八幡の地に住んでいて、本家の屋号は
【寺脇(てらわき)】と呼ばれている旧家。現会社は、昭和63年に7台の
トラックから営業を始めた企業さんですが、その前の時代が色々と歴史の
ある会社となっています。
 まず社長の寛さんの父・助左衛門さんは、日本で何人目かに自動車免許
を取得した方だそうで、春日部で木炭トラックを運転されていたトラック
ドライバーのはしりの様な方でした。そして叔父にあたる浅井時郎さん
(浅井運輸機工㈱・現㈱浅井)は、(社)全日本トラック協会会長を長年
勤められていた方です。そんな環境で育った浅井寛さんがトラック業界に
足を踏み入れるのには、さほど時間は掛からなかったようです。

 


 新田小・草加中・春日部高校を卒業し、有楽町・そごうに就職。七年間
のサラリーマン生活を経験してから、叔父・時郎さんの浅井運輸機工㈱の
営業所長として運輸流通業界に転職致します。その頃、父・助左衛門さん
と共に取引先である大手製紙会社【北海製紙(ホクシー)】草加工場の誘
致を働きかけました。
 助左衛門さんはトラックの運転手を引退した後は、牛や馬などの売り買
いをしたり農家に貸し出しをする馬喰(ばくろう)の仕事を始めます。
寛社長は、昭和63年に叔父の会社である浅井運輸機工㈱から独立をし、
一般貨物運送業として現会社を設立。商売を始めて28年、ご商売の秘訣
に付いて社長の浅井寛さん(76歳)は『お客様があっての商売です。工業
団地のお客様が多く、長年信頼関係を積み重ねて参りました。当社が今在
るのは、お客様に恵まれたお陰でもあります』と笑顔で語ってくれました。

 


 トラック7台から始まった会社は、今、30台を保有するまでになってい
ます。父・叔父の影響で知らず知らずに運輸業のサラブレットとなってい
た寛社長、今は息子の全寛(まさとも)さんが会社運営の中心となり、次
期経営者として目されています。
 草加の運輸業界の立役者である㈱浅井物流サービスさん。会社の歴史は
新しいのですが、運輸業界での歴史は長いという草加には無くてはならな
い会社ですね。
 


 ㈱浅井物流サービス  草加市八幡町1281  048-935-0600(代)  
(C)2000 The Soka Chamber of Commerce & Industry. All rights reserved.
E-mail:
sokacci@sokacity.or.jp
三遊亭春馬プロフィール