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■第55弾 『青柳の台所』㈲抹香屋酒店■
 今月も草加市内に在る"100年(100年以上)企業"さんのご紹介です!! 
第6弾は、明治25年から青柳の土地で商売を営まれている老舗の酒屋さん
『㈲抹香屋酒店』さんをご紹介致します。
 ㈲抹香屋酒店さんは、外環道下(国道298号線)を八潮方面に向かい、青柳
六丁目信号を越谷方面に曲がった葛西用水沿いの直ぐ右手に在る酒屋さん。
同じ敷地内にはコンビニエンスストアー・セブンイレブンが在るので、現在
はセブンイレブン青柳中央店が在る所と言った方が分りやすいかもしれない
ですね。

 しかし、酒屋さんとコンビニは別会社として経営していらっしゃるよう
です。この抹香屋酒店さんは、初代・寅右エ門さんが明治25年、農業の傍
ら、政府から配給されたお酒を販売したところから酒屋家業を開始。その
頃の酒屋さんと云えば今とは違い量り売り商売。なので現在の立ち飲み屋
のような感じの酒屋さんだったそうです。そのため酒だけの販売では生計
が立たず、世の中に必要な物が有ればありとあらゆる物を販売していたと
か。農繁期には自宅で飼っていた10頭の馬を農家にレンタルまでしていた
との事。ちなみに屋号の【抹香屋】とは、初代が香である抹香(香料を非
常に細かい粉末状にした香)を作って販売していたところから名付けられ
たと言います。兎に角、先祖代々酒屋さんと平行していろんな物を販売し
ていたそうですよ。現社長の若い頃は、青柳の土地にスーパーなども無か
ったのでお酒の御用聞きをしながら必要な食材なども聞き、千住市場で魚
・肉・野菜などを購入してお届けしたり、お店でも魚・野菜などの他、注
文があれば仕出しも作り販売をしたと言います。また、必要とあらば酒屋
の二階を宴会場として開け、料理屋さんのような事までしていたと言いま
す。


 7代目社長の浅見孝一さんは『川の水じゃ無いが、その時その時の時代
の流れ、世の中のニーズに合わせて来たから100年以上続いているのでし
ょう。で無ければ、今頃はお店を閉めていたでしょうね』と100年続けて
来られた秘訣を聞かせて頂きました。
 現在は、酒屋という建物を無くし、事務所兼倉庫のみの建物に変え、飲
食店や一般顧客への販売と、自動販売機を多数設置しての飲料水販売が主
な商いになっているとか。
 今は8代目が、【虎店(とらたな)】と言う屋号で、同じ敷地内に在る
セブンイレブンや流山街道沿いの青柳2丁目にあるセブンイレブンを経営し、
コンビニエンスストアー事業を展開中との事。明治25年に初代・寅右エ門さ
んが始めた酒屋&荒物販売・馬貸しのよろず屋さんは、100年以上の年月が
経った今、お酒&荒物・野菜・菓子・本などを販売するコンビニエンスス
トアーという"よろず屋さん"を8代目が受継がれています。時代は変わり
販売するものも変わりましたが、先祖代々の商売理念は変わらずに『ご近
所や訪れたお客さんの為に、必要な物をお届けする』といったところなん
でしょうね。

 
㈲抹香屋酒店
住所:草加市青柳6丁目39-10
電話:048-931-5755 


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