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■第39弾 『銅板工芸』■

今月号は、長栄町で屋根や外壁・雨どいなどの
建築板金を商っている(有)高中板金さんをご紹
介致します。高中板金さんは、昭和八年から長
栄町で建築板金を営んでいる老舗の会社。一般
住宅から大きな建造物までを請負い、市内では
金明町にある宝積寺の屋根なども手掛けていま
す。そんな職人が夏休みになると子供達や近所
の親子を集め銅板工作体験教室を行なっている
との事。その体験というのが大人でも子供でも
楽しめるというので口コミで広がり、毎年の恒
例行事になりつつあるとか。子供は銅板を竹べ
らで擦ると形が浮き上がってくる銅板レリーフ
制作。大人は銅板表札制作。みんな時間を忘れ、
我を忘れ銅板に釘付けだという。 
始めた切っ掛けを聞いてみると、埼玉県子育て
応援宣言企業として【ものづくり技の教室】で
小学生達に教えたのがそもそもの始まり。その
機会も埼玉県彩の国技能まつりでの『銅板細工
大会』から始まったという。

 板金細工技能大会とは、板金職人さんに毎年
課題が与えられ、決められた形・寸法で如何に
精密に尚かつ美しく作られるか?を競う大会で、
高中板金さんは知事賞を始め、優秀賞など数多
くの賞に輝いているのです。そんな高橋正哲社
長(42歳)は『時代の流れか、建築板金の職人
さんが少なくなりました。

手に職をつけるのに5年・10年は掛かりますが、
これからの若い人に技術を教え、育てて行かな
ければと思っています』とさすがに三代続く高
中板金。職人を育てるのも親方の役目。銅板金
の素晴らしさを銅板細工を通して伝え、未来の
匠職人を草加から育てて頂きたいな。

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三遊亭春馬プロフィール