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■第58回 世界に誇れる素晴らしき企業・第三弾『(有)浅井製作所』■
 むかし草加はネジの町だった!!なんて事を聞いた事は有りませんか?機械金属関係のお仕事をされている方にお伺いすると、ほとんどの方が昔は盛んだったよね!と声が返ってきます。そこで今月号は世界に誇れる素晴らしき企業・第三弾【ねじの道】と題して『浅井製作所』さんをご紹介したいと思います。sanyutei090310a.jpg

 谷塚駅西口を下車。西に向かって真っ直ぐテクテク。四号線・名門谷塚中学校を越えて行くと柳島交番が在ります。その信号を左に曲がり100mぐらい歩くと左手に畳屋さんの看板が。その看板を左に曲がり道なりに行くと谷塚浄水所が右手に見えてきます。その目の前に小さな町工場(こうば)があります。その工場こそが、今回ご紹介します(有)浅井製作所さんです。正面に事務所入口、左手がねじ工場。工場の扉をガラガラガラと開けると、そこには見た事の無い機械が左右に並んで起動していました。ねじ本体を作る物。ねじの山を作る物。そしてねじの先端部分を削る物。ネジ一つ作るのにも工程がずいぶん掛かっていました。実はこの工場で第2回草加ものづくりブランドに認定された製品が生み出されているのです。社長の浅井英夫さんは《ねじを愛し ねじに惚れられている男》。ねじへの思いは人一倍。“ねじは何処にでも有るので脚光を浴びないが、しかし、ねじが無くなると機械が動かなくなる。不必要なようで重要なのがねじ。人間の体で言うなれば骨であり、時には心臓にもなる。単なるネジではあるが大切なネジでもあります”と語って下さいました。sanyutei090310b.jpg

 一口にネジと言っても色々と種類が有るようで、木ねじ・タッピンねじ・小ねじ・精密機器用ねじなんてぇのが。まぁ~我々素人には何でも同じように見えてしまいますが全て違うのです。ここで前文の「草加はネジの町」だった!?本当にそうのか聞いてみました。すると、“むかし草加市には数多くの材木屋さんが在りました。その関係なのか?木ねじ屋(メーカー)さんが多かったのは確かです。中には農家の方が機械を一台買って農耕期が過ぎると片手間にネジを作る家もあったそうです。それもメーカーとして含めますと、国内の半数近くの木ねじ屋さんが草加に存在していたようです”との事。すごい!凄いぞ!!国内の半数近いネジが草加産まれだなんて。しかし今は減少気味なんだそうです。sanyutei090310c.jpg

 そこで市内にある機械関係の会社で何かものづくりが出来ないか?と考え思いついたのが、商工会議所まつりに登場したあのブースです。昨年は大きな屋根付きテントを張っての開催。二年連続で市民を魅了させた二足歩行型ロボットのロボット運動会・ロボットバトルです。実はこのロボットに使われている低頭ネジが浅井製作所で作られている物でロボットシェアの80%。ロボット製作愛好家やラジコン愛好家に愛されているネジだったのです。一昨年のお祭りでは、世界初となるロボットプロレスを企画。シングル・タッグとチャンピオンベルトも拵えて開催。もちろんチャンピオンベルトには草加の皮革を使用!!今では全国各地でロボットプロレスタイトルマッチが開かれているようで、草加の皮革宣伝にもなっているそうですよ。 そんな浅井製作所ではネジに触れて頂こうと特別注文にて、ねじ入り指輪・ねじ入りネックレスなどを商品販売しています。また、雑誌や新聞・映画などにも数多くねじ工場が紹介され、最近では雷鳥社から発売された『東京町工場』(1500円)にも、ものづくり工場としてご紹介されています。意外と知らないねじの道。今日から草加のねじを再認識してみましょう。sanyutei090310d.jpg

(有)浅井製作所
谷塚上町449-7 電話925-4305
http://nejikouba.com (詳しくはホームページを)
※工場見学可能です。
 
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E-mail:
sokacci@sokacity.or.jp
三遊亭春馬プロフィール