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■ 第41回 健康診断を活かす
〜知っておきたい「健康診断の基礎知識その34〜 医師 小澁 陽司 ■
 前回、原稿を書きながら己の体について「猛省」したところ、その勢いで筆者はとうとうダイエットを開始してしまいました!

 筆者の父(今も現役の医師です)が人生哲学としてかつて筆者に教えてくれた、「何かを成そうとして行動を起こしたら、その時点で半分は成功している。あとは、成功するまでやめないことだ」という言葉は、ダイエットをはじめとするメタボリックシンドローム克服のために努力をしている方々への最高の励ましとなりますが、人生に起こるすべての出来事に対して勇気を出させてくれる、素晴らしい言葉でもあると思います。この言葉がぜひ、皆様の心に届きますように…。 さて、血圧についてのお話の続きです。

 血圧には、たとえば120/60というように、上の血圧(収縮期血圧=最高血圧)と下の血圧(拡張期血圧=最低血圧)があることはご存知ですね。心臓が大動脈から全身に血液を送り出すために、おもいきり収縮するときの強い圧力が収縮期血圧で、一方、血液が心臓から送り出されたあと、拡張して元の心臓の形に戻るときの弱い圧力が拡張期血圧なのです。これら二つの血圧のうち、どちらかひとつでも基準値より高い状態が続けば「高血圧」と呼ばれることになります。

 以前は拡張期血圧の高さばかりが問題視されていましたが、最近の研究では収縮期血圧の高さに比例して心疾患や脳血管疾患が増えることが分かっており、医学界全体で血圧は収縮期・拡張期ともに積極的に下げていこうという方向性に向かっています。また最近、「家庭血圧」の大事さが認識され始めてきたのは特筆すべきことと言えましょう。

 病院で一ヶ月に一度測ってもらう血圧よりも、自宅つまり家庭内で日頃から測り続ける血圧のほうが、その方の正確な状態を反映している(病院においでになると、白衣を見ただけで血圧が上がってしまう方も多いのですから!)という医師の積極的な呼びかけが、一般家庭に徐々に普及してきたのです。

 こういった追い風を背景に、これからは皆様がもっと「血圧」を身近に感じ、人生からメタボを撃退すべく力強く立ち向かって頂ければと思います。

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