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■ 第23回 健康診断を活かす
〜知っておきたい「健康診断の基礎知識」その18 小澁 陽司 ■
   足の親指の根元の関節に、吹いている「風」が当たっただけでも「痛い」から、痛風。世の中には、なんともものすごいネーミングの病気があるものです。

 痛風は、それだけ激烈な発作を起こすため、きちんと予防をしなければならない病気です。この痛風の原因となるのが血液中の「尿酸」で、尿酸値が増加することにより、痛風発作は引き起こされるのです。今回は、尿酸値と痛風について、簡単に説明をいたしましょう。

 痛風はかつて、西洋人に多い病気でした。フランス国王のルイ十四世や、レオナルド・ダ・ヴィンチなども痛風だったという記録が残っています。江戸時代までの日本人に痛風の人はおらず、明治時代になり西洋的な食生活のスタイルが輸入され、動物性の蛋白質を食べるようになると「高尿酸血症」の人が増加し、ついに患者が出現するようになりました。

 それでは、尿酸とは一体どんなものなのでしょうか?尿酸は、動物や植物の細胞の中に含まれる「プリン体」という物質が食事によって人体に入り、肝臓で分解されたあと最終的に血液中に残った、いわば残りカスのような存在です。通常ならば、尿酸は腎臓を経て尿中に捨てられ、それで終了なのですが、このプリン体を多く含む動物性及び植物性蛋白質やアルコールを摂りすぎたり、腎臓での尿酸排泄能力が低下していたりすると、尿酸は血液中で徐々に増加してしまいます。そして、一定の濃度を越えると、主として足の親指の根元の関節、足の甲、かかと、膝関節、手の関節内などに結晶化した尿酸が沈着し始め、ついにはそこを白血球に攻撃されて、爆発的な局所の炎症を起こします。これが「痛風発作」なのです。また、高尿酸血症が続くと、関節のみならず、排泄経路である腎臓にも結晶が沈着し、やがて腎不全へと至ることもあるため、発作が起こらないからといって安心せず、普段から尿酸値を正常化させておくことが大切です。

 肥満している中年男性で、焼肉(特にレバー)とアルコール(特にビール)が大好きで、おまけに納豆や豆腐(大豆製品)も好きな人。これらが、痛風発作発症のキーワードです。 さて、あなたは・・・?





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