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■ 第21回 健康診断を活かす
〜知っておきたい「健康診断の基礎知識」その16〜 小澁 陽司 ■
   「善玉コレステロール」と「悪玉コレステロール」。

 前回予告した通り、今回のこのコラムでは、善玉と悪玉のコレステロールの違いや特徴について、それぞれご説明してみたいと思います。


 まず、基本的なこととして。

 その語感や各種メディアで取り上げられる印象から、皆様の中にはコレステロールそのものが「善いもの」と「悪いもの」に分類されているとお考えの方が多いと思います。

 ところが、これは正確な表現ではないのです。

 実はコレステロールそのものには、善も悪もありません。コレステロールと結合し、血液中でコレステロールを輸送する役割を持つ「リポ蛋白」に善玉と悪玉があり、コレステロールがそのどちらと結合しているかによって、善玉コレステロールと呼ばれるか、悪玉コレステロールと呼ばれるかという違いがあるだけなのです。

 善玉コレステロールは、「HDLコレステロール」のことで、HDL(高比重リポ蛋白)とコレステロールが結合したものです。

 これが血液中を流れると、体の末梢の血管まで到達しながら、血管壁に沈着したコレステロールを拾い集めて肝臓まで戻ってきます。

 このため、自然と動脈硬化を防止してくれることから、「善玉」と呼ばれているわけです。

 一方、悪玉コレステロールは「LDLコレステロール」と呼ばれ、LDL(低比重リポ蛋白)とコレステロールの結合体です。

 これは、HDLコレステロールとは逆に、末梢の血管までコレステロールを運搬し、動脈硬化を進行させてしまうため、「悪玉」として扱われているのです。

 善玉も悪玉も、体内のコレステロール値を調節するのに必要なものですので、やはりそのバランスを取ることが大切です。気になる方は、これを機会に食生活の改善を目指したらいかがですか?





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