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■ 第18回 健康診断を活かす
〜知っておきたい「健康診断の基礎知識」その13〜小澁 陽司 ■
 いよいよ夏本番のこの時期、涼しい部屋の中で飲むビールなどの冷たい飲み物は、こたえられない美味しさです。暑さのため食欲は落ちているし、つい冷たい飲料ばかりに手が伸びる・・・。しかし、実はそこに、あなたに忍び寄る「夏バテ」を増悪させてします落とし穴が潜んでいるのです。今回は、その夏バテにまけないためにはどうすればよいかを、ご説明いたしましょう。

 日本の夏は気温が高い上に湿度も高く、私たちは汗を大量にかいてしまします。すると、体は脱水状態となり、同時に、汗とともにビタミンやミネラルを失ってしまうため、ダルさ・疲労感・めまいなどが出現します。更に、消化吸収能が低下し、食欲不振・下痢・便秘などが起こります。また、寝苦しいため、睡眠不足にもなる等々、様々な症状が惹起されてしまします。これらの全身症状の総称が、昔からの夏バテと呼ばれてきたものなのです。

 しかし近年、夏バテの原因に、ある大きな要素が加わりました。

現在の私たちに直結している夏バテの原因とは、実は「クーラー」なのです。日中、クーラーで体を冷やしすぎた人が炎天下の街中に外出し、そのあとまたクーラーのきいた部屋に入る…。これを繰り返すことによって、人間の体温調節の要である「自律神経」のバランスが乱れ、いわゆる「自律神経失調症」の状態となり、これがそのまま先述した夏バテの諸症状を引き起こしてしまうようになったのです。

 冒頭の、涼しい部屋の中で冷たい飲料ばかりを摂るという行動は、自律神経の失調によって弱った胃腸機能に更にダメージを与え、夏バテをもっと増悪させるという、実に危険なことであると言えるでしょう。

 夏バテの対処法としては、やはり食べ物の(ビタミンやミネラルを多く含んだものや、蛋白質などをちゃんと摂る)に留意し、脱水状態にならないよう、冷やしすぎていない水分の補給(スポーツドリンクなどが理想的です)をまめに行うのがいいでしょう。また、適度な運動や充分な睡眠も効果的です。

 そしてやはり、クーラーと上手につきあうこと!冷やしすぎは禁物ですが、体に負担をかけないような室温調節のコツを体得し、暑いこの夏を乗り切りましょう。



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